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校長室だより
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2017/12/22

[校長室だより] 平成29年度第2学期終業式校長講話

| by:管理者
                      平成29年12月22日(金)
                                                   
はじめに
 全校生徒の皆さんおはようございます。
2学期の終業式を迎えることができました。まず、そのことに対し、皆さんに感謝をします。有り難うございます。皆さんは、2学期を無事に終了できることに、家族や先生方、そして周囲の仲間に感謝をして下さい。
 今日は2つ話します。
 1つは、私が参加した「講演会」の話です。テーマは「埼玉県における少子高齢化の課題と対応」です。少子高齢化に伴う課題、埼玉県ではこれを2025年問題と位置づけ、課題解決に向けた取組を進めています。取組の3本の柱が「稼ぐ力」、「シニア革命」、そして「人材の開発」の3つです。今日は「稼ぐ力」について触れます。講演では、「稼ぐ力の強化」として、その一つに「先端産業創造プロジェクトの推進」をあげています。先端産業とは、埼玉県が見込みがあり将来性のある産業と見なしているものです。その先端産業に「研究機関・大学等の先端シーズ(種)」と県内企業の優れた技術をあげています。そして、重点5分野にあげているのは、①ナノカーボン②医療イノベーション③ロボット④新エネルギー⑤航空・宇宙の5分野です。新エネルギーでは、車を例にあげていました。ガソリン車から電気自動車へという話です。電気自動車の研究や蓄電池の開発が行われています。ガソリン車1台には、何万という部品が使われています。その部品を創る産業が進んできました。これが電気自動車になるとモーターがあって電池があれば、エンジン部品は不要になるそうです。2025年、近い将来、あと7年、8年の話です。車一つ取って見ても電気自動車の実用化に伴い、産業にも変化が生じます。アメリカのキャッシー・デビッドソンは「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業後、今は存在していない職業に就く」と言いました。皆さんは、変化していく未来を見つめ、今後、何が必要になり、どんな力を付け、備えるのがよいのか、未来予想図を描いて下さい。 
 二つ目は、教育改革の話です。今、読んでいる本の中に、フランスの統一国家試験「バカロレア」の記述があります。ナポレオンが創設して、二百年もの歴史があります。大学入学を希望する十八歳の高校生、六十万人が受験する大学入学資格試験です。「バカロレア」では、どこにも正解のない問が出題されます。解答はほぼ全科目で記述式です。そして、日本の文部科学省に当たるフランス国民総務省の試験運営部長の言葉が引用されています。それは「知識があるだけなら、ロボットでもコンピューターでも人間の代わりはいくらでもできる。バカロレアでは、社会で主体的に生きていく大人になるために、知識の量ではなく、知識をどう活用できるかを見ている」というのです。日本も教育改革、高大接続改革が進行中です。現中三生が受ける大学入試からは論理力や表現力を見る記述式が導入されます。今後は、知識・技能の確実な習得に加えてそれらを活用する力が必要です。私は知識・技能を知恵に変えることだと思います。熊谷西高校でも知識・技能を活用できる知恵に変えていく取組を進めたいと思います。
おわりに 
 受験を控えている3年生の皆さん、今、全国の受験生が不安の中で勉強に向き合っています。学力はこの冬休みにさらに伸びます。皆さんは自信を持って自分の勉強をやり抜いて下さい。
2年生、2学年の進路便りには、卒業生の進学先と模擬試験時の第一志望の一覧が載せてあります。参考にして志望校を明確に描いて下さい。1年生、これまでの学習を振り返り、復習で定着を図って下さい。そして、全校生徒の皆さん、明日からの冬季休業を健康で、有意義に過ごし、素晴らしい年を迎えて下さい。おわります。
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平成28年度、27年度 校長室だより
校長室だより
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2017/03/31

校長室だより 「三太郎人生/お世話になりました」

| by:浦部 光生

 明日から4月です。最後の校長室だよりをお届けします。(生徒会誌「まほろば」に掲載したものです。)
 
 CM総合研究所が発表した企業別CM好感度ランキングでは、2年連続で「三太郎」シリーズの携帯電話会社が首位でした。白犬が出てくる「白戸家」(別の携帯電話会社CM)が2年連続2位ですからコミカルなシリーズもののCMが視聴者の印象に残りやすいようです。

 「三太郎」では桃太郎、浦島太郎、金太郎に加え、かぐや姫・乙姫や鬼、花咲爺さんなどが登場して昔話でお馴染みのキャラクターが勢ぞろいです。同シリーズを手掛けた電通のクリエーティブディレクターは「最初に『新しい自由を』という依頼のコンセプトを聞き、既成概念を壊すという意味だと思った。昔話で、誰もが知っている3人の太郎が友達だったらと考えた。」と述べていました。さすがクリエーティブです。

 かつて、JAXAの宇宙飛行士選抜試験で「あなたは桃太郎と浦島太郎のどちらが好きですか?」という質問が出たそうです。桃太郎には、鬼退治という明確なミッションがあります。それを実現するために、自分の力を補うイヌ・サル・キジとチームを組みます。目標に向かってしっかりと突き進み、合理的です。桃太郎は自分を客観視する能力と、リーダーシップとを兼ね備えています。

 一方、浦島太郎は深く考えずに亀の誘いで海の中に向かい、接待を受けて竜宮城で楽しみますが、急に帰ると言い出します。そして、開けてはならない玉手箱をもらってきて(楽観的ですね)、しかも開けてしまう無邪気さがあります。考えてみれば行き当たりばったりです。

 宇宙飛行士にはどちらが向いているのでしょうか。浦島太郎タイプだそうです。浦島太郎は好奇心旺盛、かつ、予期できない変化を柔軟に受け入れる所があるからだといいます。宇宙では、想定外のトラブルが次々と起こります。それらに柔軟に、かつ、適正に対応していく能力が問われるのです。宇宙飛行士には責任感と同時に、何が起きるか予測できない状況でもそれを楽しめる浦島太郎的要素をもった人が向いているということです。 

 ところで金太郎は実在説があります。足柄山で熊と相撲をとり、斧を持ち一生懸命働き、母に孝行する元気で優しい子です。成長したのち、足柄峠にさしかかった源頼光(清和源氏3代目)と出会い、その力量を認められて家来となり、坂田金時と名のって、頼光四天王の一人となったといいます。金太郎には他にいくつも伝説が存在しますが、父亡き後母を助けたまじめな青年が出世した成功物語です。

 明確な目的を掲げて、果敢に挑戦し、それを実現した桃太郎は、受験生にはあやかりたいヒーローです。金太郎も尊敬できる成功人生です。しかし、私ぐらいの年齢になると、海を眺めつつ人生を終える老浦島太郎の穏やかさも捨てがたいものがあります。学生時代は桃太郎、社会人になったら金太郎、引退後は浦島太郎という人生もいいですね。
 
 今日で定年退職です。お世話になりました。熊谷西高校をこれからもよろしくお願いします。


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